髪のプロが教える美髪習慣♪0円で髪をサラサラにする方法

Posted by Rintorofficial on

誰もが憧れるサラサラ髪。毎月美容室でトリートメントをしたり、高級ヘアケア製品で自宅ケアしたり、お肌と同じで綺麗にしようとするとかなりのお金がかかってきますよね。

今回は家で簡単にできる、髪を綺麗にするためのおうち習慣を紹介します。毎日のちょっとした積み重ねでサラサラ髪を手に入れましょう!

 ヘアケアアイテム

 

1.髪は減点方式で傷んでいく


 

まずはじめに、髪は死滅細胞です。死滅細胞とはなにかというと、「死んだ細胞」です!普通人間の細胞は体が傷つくと失われた組織が再生し、修復されます。しかし、死滅細胞は修復機能がないので失われた組織が再生することがありません。傷ついてもそのままなのです。このことが髪が傷むと元に戻らないといわれる理由です。

髪は自己修復ができないため、ダメージが蓄積され続けます。トリートメントなどを使って一時的に「補修(補いつくろう)」はできても「修復(もとのとおりにする)」はできません。数日するとトリートメントが抜け落ちて元の傷んだ髪に戻ってしまいます。

悩む

髪は減点方式で傷んでいくので、毛先にいくほど生まれてからの時間が経っておりダメージの蓄積が大きくなります。一方、根本はダメージがほとんどありません。根元の部分が100%の状態だとすると、毛先にむかうにつれて90・・80・・70%と髪の状態は悪くなります。

トリートメントを毛先につけるのは毛先にいくにつれて、ダメージが大きくなるからです。傷んだ髪に適度なトリートメントをすることはとても良いことです。しかし、新しく生えてきた髪にいかにダメージを与えないかが、真のさらさら髪には大切なのです。

 

 

 2.あなたの髪のダメージは?簡単セルフチェック


 

簡単にできる髪のダメージを自分で知る方法をご紹介します!ドライヤーで乾かした後や、朝一の素髪の状態で行ってください。右手の手のひらを外に向けて、左の髪を地肌に近いところで指に挟みます。

左手の場合は逆をしてください。髪をはさみながら根元から毛先にとくと、髪の状態がわかります。手のひらを進行方向にすることでより髪の質感が感じられるので必ず手のひらからといてください。

 髪実験

 

・ローダメージ


ダメージレベル★☆☆☆☆

毛先が引っかかりやすいがツヤはある。キューティクルが少し浮いている状態です。

 

・ライトダメージ


ダメージレベル★★☆☆☆

乾燥しやすくパサつきザラつきがある。キューティクルが少し剥離して、髪の弾力やみずみずしさを保つ「間充物質」=「油分」が流れ出していきます。

 

・ミドルダメージ


ダメージレベル★★★☆☆

ツヤはなくパサパサ・ザラザラした手触り。うねりや広がりが出てくる。キューティクルがはがれたり、「間充物質」が流出し、水分の保持が難しくなります。髪の内部物質が流出してしまい、髪がやせて枝毛が出てきます。

 

ここまでが自宅ケアのギリギリのラインです。髪の状態が悪化しないようにしっかりとケアを心がけましょう。

 バスタブ

・ハイダメージ


ダメージレベル★★★★☆

枝毛が増え、切れ毛が出てくる。キューティクルがほとんど残っていない状態です。髪の内部を保護できないため「間充物質」だけでなく「内部タンパク」まで失われていきます。枝毛が増え、切れ毛も出てきます。水分が全く保持できないので乾燥とゴワ付きでかなり髪が広がってしまいます。

 

美容室で担当の美容師の方とケア方法を相談してください。プロのケアでだんだんとツヤ髪に近づきます。

 

・スーパーハイダメージ


ダメージレベル★★★★★

枝が・切れ毛が大量にでき、ちぢれた毛が出てくる。うねり・広がりがひどくなる。キューティクルはすべて剥離し、髪の内部が空洞化している状態です。髪の結合もかなり弱くなり水をつけると柔らかいナイロンのような手触りになり、簡単に切れてしまいます。

 

ここまでくると処置の方法がなく、切るしかない状態です。

 ヘアカット

 

 3.髪のダメージの原因


 

・パーマ・カラーによるダメージ


キューティクルは硬いうろこ状の膜が4~10枚が重なってできた髪の表面部分です。キューティクルは水も薬剤も通さないほど丈夫です。水や薬剤などほぼすべてのものはキューティクル同士をくっつけている「接着剤」=「CMC」の層を通って毛髪内部へ入っていきます。

多くのカラー剤はCMC(薬剤の通り道)を壊しながら毛髪内部に入っていくので、キューティクルがはがれやすくなり、髪の油分が失われパサつきやすくなります。パーマ剤はCMCの損傷に加え、たんぱくの結合まで切ってしまうので髪の強度自体も落ちて物理的な刺激に弱くなってしまいます。

 ヘアカラー

・摩擦によるダメージ


摩擦で1番の問題点は頻繁に起こることです。

絡まった髪を強引にブラッシングする

髪が水分を含んでいる状態で寝てしまう(枕でこすれる)

シャンプーで髪の毛同士をこすり合わせる

タオルでゴシゴシ拭く

など1日の間に何回もしていることありませんか?じつは、この時にキューティクルがはがれてしまっているのです。特に、髪が濡れているときはキューティクルが開いており、より小さな摩擦でキューティクルが傷んでしまいます。キューティクルがはがれると髪の内部成分が流出しやすくなり傷みが進行するので注意が必要です。

 ヘアブラシ

・シャンプーによるダメージ


意外と知られていないのがシャンプーによるダメージです。シャンプーによって髪のダメージの進行が変わってきます。健康な髪ならあまり問題にはなりませんが、少しでも傷んでいたら要注意です。

ほとんどのシャンプーには界面活性剤が配合されています。界面活性剤は簡単に言えば食器用洗剤そのものです。食器洗いで手荒れする方もいるぐらい界面活性剤には刺激があります。

洗浄力の強い界面活性剤は油を取り去る力が強いので、髪や頭皮に必要な油分を洗い流してしまい、キューティクルの剥離や髪のパサつきの原因になってしまいます。シャンプー後はカラーの色落ちを感じるように、髪の中にあるカラーの色素とタンパク質も流出してしまいます。特に、「ラウレス硫酸Na」「ラウリル硫酸Na「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」などの「高級アルコール系の界面活性剤」には注意が必要です。

 

 シャンプー

・熱によるダメージ


髪はケラチンというタンパク質でできています。タンパク質は熱を加えると「タンパク変性」を起こし固くなります。卵を思い浮かべてください。卵はタンパク質を多く含んでいます。

卵を加熱すると、だんだんと固くなっていきますよね。タンパク質が熱によって「タンパク変性」を起こして固くなったのです。1度固くなったタンパク質は元の状態には戻りません。

加熱した卵は元の生卵に戻らないのと同じように、1度「タンパク変性」した髪は元の状態には戻りません。100℃以上の加温の繰り返しは、髪のタンパク質が部分的に変性して髪の中に空洞ができてしまいます。ドライヤーを頭皮に近づけすぎると100℃以上になるので気を付けてください。

アイロンやコテでのスタイリングも160℃以上の加温の繰り返しで髪の内部構造が変性し、弾力が低下していき次第にセットが決まらなくなります。髪の弾力が低下するとスタイリングが決まらないのでさらにアイロンの温度を上げていくという悪循環になってしまうのです。200℃以上の加温では髪の内部構造が壊れてしまうので注意してください。

 

 ヘアアイロン

・紫外線でのダメージ


髪の表面にあるツヤの元が紫外線によって壊され、キューティクル同士がはがれやすくなることで手触りが悪くなります。内部のタンパク質やメラニンも壊されるため、髪の中に小さな空洞ができ、ゴワついたり、しなやかさが失われていきます。

 紫外線

 

 

 4.髪をサラサラにする簡単自宅ケア


 

髪は傷むと元には戻らないので傷ませないことが重要です。ほとんどの人が根元の部分は傷みが少ないので、根元の髪を傷めないようにして、すでに傷みが蓄積している毛先を重点的にケアしていきましょう。

髪のお手入れは〇〇を使いましょうという記事をよく見かけると思います。その時の髪の状態にあった製品を使うことは大事なことですが、まず基本的なお手入れの習慣を見直してみましょう。

良い習慣を身に着けることで髪の状態はずいぶん違ってきます。大前提として髪は濡れているだけで弱くなっています。少しの刺激で傷んでしまうということを忘れないでください。

 

・ブラシでとくときは毛先からやさしくとかす。


根元からとかすと毛先に行くにつれ髪にかかる力が大きくなり、余分な力がかかったところから傷んでいきます。まずは毛先から髪に負担がかからないようにやさしくとかしてください。タングルティーザ-などの専用ブラシを使うと髪の負担が減ります。

 櫛

・シャンプー前の頭皮と髪のブラッシングでもつれや皮脂などを浮かせておく。


シャンプーの前にブラッシングをすることで、髪のもつれを取り除き、皮脂や汚れを浮かせておくことができます。毛流れを整えることでシャンプー時の髪のもつれを軽減し、泡立ちもよくなります。まずは毛先から髪をブラッシングし、頭皮は生え際からつむじに向かってブラッシングします。

 

 シャンプー

・シャンプーでしっかり頭皮を洗う。


3638℃のお湯で予洗いを十分(2~3分)に行い、ブラッシングで浮かせた皮脂や汚れを洗い流します。シャンプーは手のひらで一度泡立ててから頭皮へつけるような感覚で塗布し、しっかり泡立てて指の腹でマッサージをするように頭皮を洗いましょう。

シャンプー中の髪は摩擦を起こさないようにすることがポイントです。泡は髪同士の摩擦を軽減してくれるので十分泡立てましょう。頭皮や髪に優しい洗浄成分は泡立ちが悪いので、泡立てネットなどを使うのもアリです。

髪の汚れは泡と一緒に流れ落ちるので泡が付けばOKです。頭皮で泡立てた泡を毛先へもっていくように指でとかすように優しく洗いましょう。シャンプーは残っていると、においや頭皮トラブルの原因になります。泡を流すだけでは不十分なので、時間をかけて洗い流しましょう。

 

・トリートメントの効果的な使い方


髪をサラサラにする重要なアイテムはトリートメントです。髪を補修し、シリコンでコーティングすることで指通りをなめらかにしてくれます。実はトリートメントも手間をかければ家でもサロン並みのケアになります。

まずシャンプー後、髪の水気を無くします。手でする時は握りながらできるだけ水気を取り、タオルでする時は髪が傷みやすいので軽く水気を取るぐらいにしてください。水気を取ったら毛先から傷みが気になる部分までトリートメント伸ばしながら塗布します。頭皮トラブルの原因になるので頭皮には絶対に付けないように!

伸ばしたら1度、粗目のブラシでといて軽く整えます。そして毛先から力いっぱい握りましょう!圧をかけて髪に補修成分を浸透させるためです。よくCMであるようにお上品に両手で髪を抑えるのは、トリートメントをただ落としているだけになってしまいます。力強く握っても髪は頑丈でビクともしないので、頑張って握りましょう!

1往復ほど握ったらもう一度コームでといて、放置します。放置時間はトリートメントの裏面に記載されている通りにしてください。ない場合は5分程度置いてください。こうすることで髪の内部に補修成分が浸透していきます。美容室でもしているプロのひと手間です。そしてトリートメントで1番髪質が変わる方法は・・・

 

・髪が変わるチェンジリンス


家でチェンジリンスしていますか?トリートメントを流したお湯で何回も髪を洗い流すのですが、これをするのとしないのでは髪のサラサラ感が段違い。

まずは桶を2つ用意してください。下で受ける桶と、上からお湯を流す桶です。使用するお湯は桶の3分の1程度、少なければ少ないほど効果が高まります。

トリートメントの付いている部分をお湯で流し、下の桶で受けます。今度は逆にして受けた桶で上から流しましょう。これを何回も繰り返します。繰り返していると手触りが変わってくるので、変わったら洗い流してください。時間と手間がかかりますが、一番髪質が変わります!

 

・お風呂を出たらできるだけ早く乾かす!


ドライヤー

シャンプー後の髪は非常に傷みやすくなっているため、お風呂を出たら早めにドライヤーで乾かしてください。ブラシを使いながら乾かすのは髪を傷めるだけなので避け、手で優しく乾かします。

ドライヤーの風は上から下。下から風を送ると毛流れやキューティクルに逆らうことになるので髪がまとまりにくくなるためです。先に毛先を乾かしてしまうと乾かしすぎの原因になってしまうので根元から乾かしてください。

8割ほど乾いてからブラシを使ってブローします。最後に冷風で髪の熱をとるとキューティクルが締まってツヤが出ます♪

 

 

5.NGヘアケア方法


 ダメージ

・予洗いやシャンプーやトリートメントを流すときに高温のお湯で流す。


高温のお湯で流すと髪の必要な油分まで流れ出てしまうのでNGです。

 

・自然乾燥


自然乾燥をさせてしまうと髪の油分がキューティクルの外側に移動しやすくなりパサつきの原因になります。

 

・湿っている髪にアイロンやコテを当てる


髪の中の余分な水分が瞬間的に蒸発し、体積が急激に大きくなるため髪の繊維や間充物質が壊れてしまいます。アイロンを当てた時に「ジュッ」とか「パチパチ」と音がせずに、少し水蒸気が出るくらいが適切な水分量です。

 

・絡まった髪を無理やりとく


皆さんが髪を傷める一番の原因かもしれないNG行為です。無理やりとくということは、強く髪をこすり合わせて、場合によっては引きちぎっています。キューティクルは剝がれ、ちぎれた断面からは油分とタンパク質が流れ出します。

 

 

 

・まとめ


髪のダメージは元には戻りません。まずは髪を傷めないことが重要です。自分の髪のダメージレベルを知って適切なケアをしましょう。ケア方法が間違っていたり、過剰にケアをしすぎるとダメージの原因になります。他にもいろいろなダメージの原因がありますが、ほとんどが日常生活に潜んでいます。少し意識して日々の生活習慣を変えるだけで髪の痛みは軽減され、サラサラ髪に近づきます。

 

 

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