頭がかゆい原因は?フケや頭皮のかゆみを抑える正しい頭皮ケアの方法とは

Posted by Rintorofficial on

頭皮の状態は年齢や性別、食生活や生活習慣などによって人それぞれ違います。頭皮トラブルの中でも頭皮のかゆみは、多くの人が経験したことがある悩みではないでしょうか。しかし、その原因はさまざまで、一概には言えません。この記事では、頭皮のかゆみに関する以下の内容をお伝えします。

 

1.頭皮のかゆみの主な原因とは 


頭皮のかゆみにはさまざまな原因がありますが、代表的なものは以下の通りです。 


〇乾燥


季節や気温、湿度などの環境要因や、エアコンや暖房などの室内環境によって、頭皮が乾燥してかゆみを引き起こすことがあります。頭皮が乾燥していると、バリア機能が低下し、外的な刺激を受けやすくなります。その結果、かゆみも感じやすくなります。

他にも洗髪時にシャンプーを十分に洗い流さなかったり、ドライヤーで過度に乾燥させたりすると、頭皮の水分バランスが崩れて乾燥しやすくなります。また、加齢も深く関係しています。年齢を重ねると皮脂の分泌量が低下したり、皮膚の保湿因子が減ったりします。そのため年を重ねるごとに肌は乾燥しやすい傾向になります。

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〇フケ


フケは古くなった頭皮の角質がはがれ落ちたもので、誰にでも自然に起こりえます。正常な場合はあまり気になりませんが、頭皮が乾燥し炎症を繰り返しているような状態だと新しい角質が正常に形成されなくなり、それによって角質がはがれやすくなり、結果フケが多くなります。

フケには乾いた細かい乾性フケと湿った大きめの脂性フケがあります。乾性フケは黄色がかった頭皮になりやすく、頭皮が赤い場合は脂性フケになる可能性が高いです。フケが多くなると、頭皮が炎症を起して赤くなったり、かゆみを感じたりします。フケの原因は頭皮の乾燥や遺伝的な要因、ホルモンバランスの乱れ、ストレスや食生活の乱れなどが挙げられます。 

〇アレルギー


シャンプーやリンス、ヘアカラーなどの化学物質や、花粉やダニ、枕やシーツを洗濯した際に使用する洗剤など、アレルゲンとなり得る物質と皮膚の接触によって体内の防衛反応が過剰に働き、かゆみ、炎症などの症状を引き起こします。アレルギー性のかゆみは、発症時期や使用した製品などから判断することができます。

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〇皮膚病


アトピー性皮膚炎や乾癬(かんせん)、脂漏性皮膚炎などの皮膚病も、頭皮のかゆみの原因となります。

 

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の原因についてはまだ解明されていないこともありますが、皮膚のバリア機能が低下した乾燥状態に、アレルゲンの侵入やストレスなどの多様な環境的要因が重なって起こると考えられています。

 

乾癬

乾癬は慢性の皮膚の病気です。皮膚症状の見た目や現れる場所は人によってさまざまですが、頭皮や髪の生え際、ひじ、ひざなど比較的外からの刺激を受けやすいところに出やすいという傾向があります。典型的な症状は、炎症によって皮膚が赤くなる、皮膚が盛り上がるなどの症状がみられます。

 

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、皮脂分泌が盛んな部位に生じる湿疹で、赤みと鱗屑(りんせつ:皮が剥けてカサカサとした状態)を特徴とする皮膚の病気です。脂漏性湿疹と呼ばれることもあります。

これらの皮膚病は、免疫系や自律神経系に関係するもので、ストレスや体調不良などが悪化させることがあります。皮膚病によるかゆみは、頭皮だけでなく、顔や首、耳などにも広がることがあります。

 

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2.頭皮のかゆみの対処法


 頭皮のかゆみの対処法は、原因によって異なりますが、いずれおさまるだろうと放っておくと、健康な髪を生み出す土壌である頭皮を余計に傷める原因になってしまうこともありますので早めの対処が大切です。一般的には以下のようなことに注意するとよいでしょう。

 

〇頭皮環境をよくするための洗髪方法


洗髪は頭皮の汚れや余分な皮脂を落とすことで、かゆみの予防に効果的です。しかし、洗髪のしすぎや洗い残しは、頭皮の乾燥やフケの原因となります。洗髪方法を見直すなら以下のポイントをチェックしてみましょう。

 

洗髪は1日1回程度に留める

1日2回以上洗っている方は、洗い過ぎているかもしれません。洗いすぎると、頭皮のうるおいを守る皮脂まで洗い流されてしまうので、洗髪は1日1回でおさめるようにしましょう。どうしても気になる方は、お湯で洗い流す程度にして、シャンプーの使用は控えましょう。

また、洗髪のタイミングは夜がおすすめです。朝洗ってしまうと、皮脂が洗い流されて、頭皮が無防備な状態で1日を過ごすことになります。無防備な状態で冷房や暖房の風、紫外線などの外的刺激を受けると頭皮のうるおいを奪ってしまい、頭皮トラブルの原因になる可能性もあります。一方、夜に洗髪すると寝ている間に皮脂が分泌され、朝には頭皮や髪の毛に皮脂がいきわたっていて、乾燥や外的刺激から守ってくれます。

 

シャンプーは頭皮に優しいものを選ぶ

頭皮トラブルがある人は洗浄成分がアミノ酸系やベタイン系、PPT(タンパク質)系のシャンプーがおすすめです。この3つは洗浄力が優しく、頭皮への負担や刺激が少なめです。 

PPT系はアミノ酸が連なった洗浄成分からできており、髪のダメージ部分に吸着します。唯一髪の補修効果がある洗浄成分です。頭皮への負担が少なく髪を補修してくれますが、ほとんどのシャンプーに配合されていない貴重な成分なので、稀にですが初めて使用した時に頭皮がびっくりして過剰に反応することがありますが2週間ほど使用していれば頭皮が慣れて過剰反応もおさまってきます。

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シャワーの温度は39度以下にする

シャワーの温度が高いと、皮脂を必要以上に洗い流してしまいます。シャワーは3638度が適温とされています。温度が高くならないように注意しましょう。適温なら時間をかけても必要以上に皮脂を洗い流すことはありません。

また、温度が高いと髪の毛のキューティクルを開き、タンパク質も流してしまいますので、髪の毛にとっても良くありません。

 

頭皮を洗うときは爪を立てないように気をつける

頭皮を洗うとき指の腹でやさしく泡立てながら洗うようにしましょう。汚れをちゃんと落としたいからと強くゴシゴシ擦っていると、頭皮を傷めてしまうかもしれません。傷んだ頭皮に雑菌が繁殖し、炎症などのトラブルにつながる可能性もあります。洗髪時に頭皮を雑に擦らないよう注意しましょう。

 

シャンプーを泡立ててから頭皮につける

シャンプーを泡立てることで、髪や頭皮への摩擦によるダメージを軽減することができます。直接頭皮にシャンプーを付けてしまうとなかなか洗い流せず、残留してしまうことがあります。手で軽く泡立ててから髪に塗布し、空気を含ませるように泡立ててから頭を洗いましょう。

 

シャンプーをしっかりとすすぐ

シャンプーの流し残しは頭皮トラブルの原因になります。とくに生え際、耳周り、襟足などシャンプーが残りやすい部分です。シャワーヘッドを頭皮に押し当てるようにしてしっかりすすぐようにしましょう。しっかり時間をかけてすすぐことでシャンプーの残留を予防し、湿疹や臭い、脱毛などのトラブル予防にもなります。

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〇頭皮をケアする正しいドライヤーの当て方


髪を濡らしたまま寝てしまうと菌が繁殖し、頭皮トラブルの原因になるので必ず髪を乾かしましょう。ドライヤーのかけすぎは、頭皮や髪の毛にダメージを与えて乾燥させることがあります。ドライヤーを当てる距離は20cm以上離して、同じ場所に長く当てないようにしましょう。できれば温風で8割がた乾かした後、冷風で最後まで乾かすことをおすすめします。

 

〇頭皮ケアシャンプーの見分け方


シャンプーは4~6種類ほどの洗浄成分からできています。成分表は配合量の多い順に記載されているので、水の次にくる成分がそのシャンプーの系統になります。水の次に「ココイルグルタミン酸Na」などのアミノ酸系の洗浄成分がきていればアミノ酸系シャンプー、「コカミドプロピルベタイン」など、「○○○○ベタイン」がきていればベタイン系シャンプーといえます。

頭皮弱い、髪が傷んでいる方は「ラウリル硫酸Na」や「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」などの高級アルコール系の洗浄成分は配合量が少なくても気をつけてください。

高級アルコール系が多く配合されている高級アルコール系シャンプーでも、アミノ酸系やタンパク質系の洗浄成分を少し配合してアミノ酸系やタンパク質系シャンプーと謳っているものもあるので成分表を見るようにしましょう。

 

〇頭皮の保湿ケア


頭皮の乾燥を防ぐためには、保湿ケアが必要です。保湿効果のあるシャンプーや頭皮に使用できるトリートメントなどを使ったり、スカルプローションなどで頭皮の保湿に有効な成分などを与えたりしましょう。また、食事や水分摂取も大切です。ビタミンやミネラルなどの栄養素をバランスよく摂ることで、頭皮の健康を保つことができます。

 

〇アレルギーの原因を特定する


頭皮のかゆみがアレルギー性のものである場合は、原因となる物質を特定して避けることが重要です。シャンプーやリンスなどの化学物質に対するアレルギーは、パッチテストや血液検査などで判断することができます。

花粉やダニなどのアレルゲンに対するアレルギーは、季節や環境によって発症することが多いです。アレルギー性のかゆみには、抗ヒスタミン薬やステロイド薬などが効果的ですが、医師の指示に従って使用しましょう。

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〇皮膚科を受診する


頭皮のかゆみが長期間続いたり、ひどくなったりする場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。頭皮のかゆみは、アトピー性皮膚炎などによっても強いかゆみを感じ、細かな皮膚が剥がれ落ちフケのように見えることがあります。脂漏性皮膚炎の場合はステロイドや抗真菌薬が必要になります。頭皮は直接見ることができないので、知らずしらずのうちに悪化することもあります。気になったら受診しましょう。

 

まとめ


頭皮のちょっとしたかゆみはつい我慢してしまいがちですが、頭皮で何かしらのトラブルが起こり始めている前兆です。頭皮トラブルが起こると、頭皮だけでなく髪にも影響が出ます。髪がパサついたり、うねってきたり、薄毛の原因にもなります。悪化する前に早めの対策をしましょう。

 

 

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